春の足音と共に新緑が山々を覆い始める頃、屋久島の竹の子は旬を迎えます。
3月中旬から5月下旬にかけ、4種類の竹の子が次々と姿を現し、竹の子掘りは大忙し。
収穫は、孟宗竹から始まり、古参竹、真竹へと続き、最後に採れるのがこの大名竹。
この大名竹は数が少なく旬も短いことから、素人ではなかなか見つけることのできない代物で、
他の竹の子よりもアクが少なく、皮付きのまま炭火で焼くとトウモロコシのような香りと甘さが特徴です。
ポリポリとした触感がまた格別。
足しげく竹林に通い、ようやく大名竹のある場所を発見した時は思わず「おおっ!」と
歓喜をあげてしまいました。
ちなみに名の由来『大名竹』はこれを食べたお殿様が「これはうまい」と太鼓判を
押したということに始まるとか。
さてさて、屋久島の豊かな自然と清らかな水が育んだ「大名竹」のお味は、いかに。
今夜はあなたがお殿様。魚や肉料理と共にメインのひと皿を飾る名脇役を是非、ご賞味ください。
こんにちは。
この度、ブログを開設することとなった武井智春です。
私が屋久島に移り住んではや半年が経とうとしています。
ホテルのオープン4カ月前には九州各地や屋久島の生産者の方を訪ね、食材探しの旅に出たこともなんだか懐かしく感じてしまします。
ホテルのオープンには、非常に多くの方々にご支援をいただき、本当に感謝しています。
『sankara hotel&spa 屋久島』は、そういった多くの方々のご支援をいただき、3月31日に無事オープンを迎えることができたのですが、本当の勝負はこれからです。
ひとりでも多くの方に屋久島やホテルの魅力を伝えていきたいと思うし、そしてなにより自分の料理を通じてひとりでも多くの方に感動と幸せな時間を提供していきたいと思っています。
オープンから約2カ月が経過し、屋久島のこともようやく広い視野で見渡せるようになってきました。
オープンからすでに多くの方との出会いや交流があり、多くのことを学ぶことができました。
これからどんな人とどんな出会いがあるのか、なんだか考えるだけでワクワクしてきます。
少し前置きが長くなってしまいましたが、今後このブログでは、料理に関することはもちろん、食材や生産者の方たちとの関わり合い、屋久島の魅力などについてお話しできればいいなと思っています。
下記に私の自己紹介を兼ね、簡単なプロフィールを載せております。
どうぞ、今後とも末長くよろしくお願いいたします。
エグゼクティブ シェフ
1966年12月26日 群馬県生まれ武井 智春(たけい ちはる) 血液型:A型 趣味:ダイビング、水中写真 好きな言葉:思い立ったが吉日 経歴:シェ・イノ、タイユバン・ロブションで修行後、28歳でフランスに渡り、ジョエル・ロブション、トロワグロなどの3つ星レストランで修行する。1998年に帰国し、レストラン「ミクニ マルノウチ」総料理長を経て、伊豆のオーベルジュで総料理長に就任後、『sankara hotel&spa 屋久島』のエグゼクティブ シェフとして着任。地産地消をテーマに顔の見える食材探しに奮闘中。 |