武井シェフBlog

プロフィール

sankara屋久島エグゼクティブシェフ
武井 智春
1966年群馬県生まれ。
素材が持つ力を十分に、美しく引き出す料理を目指しています。
趣味は、ダイビングです。

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少年に戻れる干潟の「きびなご」獲り

屋久島に住んでいると自然の恵みを、いたるところに感じることができます。
今日は、地元の方から「おもしろいものが獲れるかも」と聞いて、網を片手にとある干潟へ。 


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そこでは、地元のおじさん達がなにやら漁をしている様子。
聞くと「きびなご」漁なんだとか。
こんなありふれた干潟で「きびなご」が獲れるとは、屋久島の自然の恵みはやっぱりスゴイと実感。
「きびなご」は、ニシン科の体調8cmほどの小さい魚で、5~6月頃、産卵のため大群をなして岸に押し寄せて来きます。
つまりこの時期の「きびなご」は、まさに一網打尽で漁ができるというワケ。しかも脂が乗って美味しく、まるごと食べられるので栄養も満点。
ちなみに鹿児島県南部では「帯」のことを「キビ」ということから、体側中央部の青白色の帯を「キビ」として、「帯(キビ)の小魚(ナゴ)」と呼んでいるそうです。

 

早速、おじさん達にならって潮溜まりの中へ足を進めると、無数の「きびなご」が群れをなして浅瀬に入り込んでいました。
翻すきびなごの鱗と海面に反射した光がキラキラと輝いて眩しいほどの光景が。 


CIMG0740.JPGすかさず網で「きびなご」をすくえば大漁・・・・とまではいかず、これがなかなか難しい。
割と素早い「きびなご」の動きに加え、持参した網の目が大き過ぎて、すくった「きびなご」を放流してしまうというトラブルも・・・。
しかし、それもご愛敬。
網を代えて再チェレンジし、なんとか目標数の「きびなご」を持ち帰ることができました。 


CIMG0736.JPG

「きびなご」は鮮度が命なので、水揚げされる漁港から遠い場所での調理にはあまり適しません。
生でも食べられるほど新鮮な獲れたての「きびなご」は、この時期に是非。

 

『sankara hotel&spa 屋久島』では、新鮮な「きびなご」をシンプルなフリットにし、つわぶきとよもぎのソースをお好みでどうぞ。

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